Fairytaleで靴下を編みました その1「勲章」|柄合わせが難しい事例とその解決法

編み物
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はじめに

わたしをOpal沼に突き落とした罪深いOpal毛糸、Fairytaleを全色買いしたのですが(Opalの20/21シーズンの毛糸を購入しました|2020-21年冬)、全色で靴下を編もうキャンペーンがわたしの中で勝手に開催されております。

今回はその1回目です。

過去のFairytaleの記事は下記。

材料と道具

材料

左側、Opal Fairytale 9797「勲章」です。

Fairytaleは2019/20シーズンで一番ヒットしたとかなんとか。
全色買いしたのは今年の1月なのですが、実はこの色、以前に気に入りすぎて(というか気になりすぎて)2玉買っていたので、計3玉持っていました。

Opal Fairytale 4-fach(フェアリーテイル中細)

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右側は2020年Opal限定単色の9931「オーシャン」です。
限定単色シリーズが好きすぎて、全色買いしたのですが、2021/22シーズンでも発売されるとKFSさんのブログで見ました。やった!
使うのがもったいなさすぎて使えなかったのですが、これで少なくとも何ヶ月かは惜しみなく使えます!

opal毛糸 2020年限定単色100g

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道具

Addi クレイジートリオ 2.50mmと2.25mmです。本当に使いやすい。

addi CraSy Trio(クレイジートリオ)21cm×3本組 160-2(0号-5号)【ネコポス便対応】

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編んでいる途中のこと

色合わせに超迷う

Fairytaleシリーズの編地をご覧いただくとおわかりいただけると思うのですが(参考:2019-12-05 国内販売「フェアリーテイル」 | KFS Official Blog)、この糸本当にいろんな色が入っていて本当にかわいいんですよ。

いろんな色が入っているからこそ、合わせる単色にはめちゃくちゃ悩みました。

本当は9790から9797まで順番に編んでいきたかったんですよ。でも、初っ端9790と合わせる色が決まらない。

(迷いまくって判断が遅い様子をご覧ください)

ということで、一番こう、色調のシンプルな今回の9797から編んでいくことにしました。

ボブった

毎回言っているかもわかりませんが、今回のボブは相当なボブです。

ボブ集でも作ろうかなと思うほど。よくあるNG集的なノリで。

サイズに関する懸念

前回の靴下この靴下など、ここ最近、今までと同じ目数で編んでいるのにサイズが小さく仕上がるという事例が数多く発生しています。

なので、今回9797を最初に編み始めたのも、一部それが理由といえば理由なんですよね。多少サイズをミスしても、残り2玉あるので。

で、1足目編むじゃないですか。編み上がりました。履きます。小さい。

一瞬ほどくことも頭をよぎりましたが、単色をかかとに挟む靴下の難点で、かかとのところで糸を切ってしまっているので、もうそのまま2足目に突入することにしました。
2足目を編み終わると、前よりも大きいけれどもまだ少し小さい気がする。
というかこれ、1足目と2足目で明らかにサイズ違うよね……。

糸始末が終わったあと計量してみました。
1足目、32.5g。2足目、33.4g。

……。
…………。

ちょっと、マジで今後のこと考えますわ。
幸いだったのが、手がきつくなっていた要因の一部がわかったことです。

最近暖かいというか、暦でいうとGW後なんて初夏じゃないですか。そうすると手汗をかいて編みづらくなりますが、その状態で編み続けるとゲージが小さくなるということが今回わかりました。

対策としては、手汗をかいていない状態の時しか編まないようにするとか、針のサイズを上げるとかでしょうか。
なのでわたしはクレイジートリオの2.75mm(2号相当)を新しく購入しました。
次の靴下を編んでみて、尚小さく編み上がったら、針のサイズを上げてみようかと思います。

玉の内側と外側から編みました

詳細は以下のめんどくさい話にお付き合いいただければと思うのですが、今回、玉の内側から1足目を編み、外側から2足目を編みました。

遠目で見た感じ違和感がないのは、一番太い帯の柄の部分(ゴム編みの下の部分)の位置が一致しているからだと思います。
多分、この箇所の場所が微妙にズレると、きっと違和感があったのだろうと。多分、中ピッチ~ロングピッチ位の糸で、一番目立つ柄の場所が、左右で~3cmくらいズレると違和感が出てくるのだろうと思います。

靴下の柄合わせに関する考察

ようやく本題です。

25.0cmの靴下で、つま先・かかと・ゴム編み部分を単色に切り替えた場合の左右の柄合わせ方法について考えてみました。

以下、めんどくさい話が続きます。面倒な方は「結論」と書いているところまで飛ばしてください。
nとか自然数とか出てきます。
学生時代、わたしは英語と現代文が苦手でした。好きな科目は物理と数学でした。もうそういう感じの人間ですのでどうかご容赦ください。

めんどくさい話①

柄のはじめから終わりまでのリピートの長さをnとすると、2nとか3nとか4nとか、数は問いませんが、自然数(正の整数)×nのリピート数でぴったり編み切れると、柄合わせ的にはちょうどいいのではないかと思います。

ところがこの柄、つま先・かかと・履き口のゴム編みを単色に切り替えた上で脚部分をちょうどいい長さで編もうとすると、2.2nとか2.3nとかになってしまうんですね。
そうすると、じゃあ例えば2.2n使って編みました、もう片方の靴下を編みます、左右で柄合わせしたいです、となると、3nの最初から編みたいわけじゃないですか。そうすると2.2n→3nまでの0.8n分の糸どうなるの、って話なんです。え、0.8nの分の糸を切れってこと?

ってなるわけです。

めんどくさい話②

で、もし仮に、脚部分がちょうどいい長さになる柄のループが、例えば2.5nとかだったら、靴下を同時に(正確には交互に)2足編んでしまって、

  • 靴下Aの右足を2.5nまで編む
  • 靴下Bの右足を5nまで編む
  • 靴下Aの左足を7.5nまで編む
  • 靴下Bの左足を10nまで編む

などという、ケチ いや糸の端まで無駄にしないエコな使い方ができます。

めんどくさい話③

もっというと、25.0cmで使う糸の量が2.7nとかであれば、自分の25.0cmの靴下を編みながら、それより小さい、例えば23.5cmのやや短めの靴下を同時に編めるんですよ。
25.0cmの靴下で脚部分を(わたしは脚部分がやや長めの靴下が好きなので)長めに編んで2.7nだとすると、23.5cmでやや短めの靴下だったら、2.3nで済む(というか済ませる)じゃないですか。

そうすると、

  • 25.0cmの靴下Aの右足を2.7nまで編む
  • 23.5cmの靴下Bの右足を5nまで編む
  • 25.0cmの靴下Aの左足を7.7nまで編む
  • 23.5cmの靴下Bの左足を10nまで編む

という技が使え、これもまたエコになります。

めんどくさい話④

で、今回の話に立ち返りますと、今回25.0cmの靴下で2.2nだったので、

  • 25.0cmの靴下Aの右足を2.2nまで編む
  • 23.5cmの靴下Bの右足を4nまで編む
  • 25.0cmの靴下Aの左足を6.2nまで編む
  • 23.5cmの靴下Bの左足を8nまで編む

でいけるはずだったんです。理論上は。

いきなり話は変わりますが、Opal毛糸の100g/420mという重量/糸長は、25.0cmの靴下のつま先、かかと、履き口のゴム編みを別の糸に変更すると、ちょうどぴったり2足編めるか、ほんのちょっと物足りないくらい(とはいえあと残り1~2%くらい欲しかったっていうレベル)の、本当にギリギリの線を攻めた重量/糸長なんですね。

で、今回、1足目を編み終わった時点で、「残りの糸玉がいつもより小さくないか……?」と思って、糸の重量を測ってみたんですよ。片方単色を足しつつ編み終わった靴下と、残りの柄糸の重量。
そしたら、単色が入っているはずなのに102.6gしかない。
大体、靴下片方で使用する単色って10g程度なんですが、それなら単色と柄糸を合わせて110gくらいになるはずなのに、102.6gは少なくないか……?

ということで、どうやら今回重量の少ない糸をたまたま引き当ててしまったらしく、最後の8nまで本当に行きつけるかどうかが謎でした。
一回玉に巻けばわかったのかもしれませんが、今回は言ってみれば青一色だったので、玉を巻きながら色の変化を観察するのが難しそう、というか間違えそうだった。

なので、今回は玉の内側と外側を取って、柄合わせはしない、という方法を取りました。
幸いにして、一番目立つ柄の部分の始まりが左右で揃ったので、そこはよかったかなと。ゴム編みの下の部分と、つま先の単色から柄糸に切り替えた部分です。

ですが、今回はあくまで玉のグラム数がなんか少なかったという事情があったからそうしただけで、グラム数がちゃんとあれば、左右できっちり柄合わせをしていたと思います。

メモ

  • 使用糸:Opal Fairytale 9797「勲章」、Opal 2020年限定単色 9931「オーシャン」計65.9g使用。
  • 使用針:Addi クレイジートリオ2.5mm、2.25mm。
  • Judy式作り目で28目作り目→64目まで引き上げ増し目で増やす。つま先の増し目が終わってから5.5周後に最初の糸替え。
  • 足先から15.2cmになるまで編む(足のサイズ:25.0cm)。次段から底部分で引き上げ増し目とメリヤス編みの段を繰り返し、底が52目になるまで編む。
  • かかとはラウンドヒール、引き返しは22目、ドイツ式引き返し編み。引き返さない目は10目。
  • 脚は64段。2目ゴム編み13段、1目ゴム編み1段。
  • 1目ゴム編み止め。

おわりに

書きながら、我ながらなんてめんどくさい奴なんだろうと思いました。

でもこういう話ってなかなか他で聞いたことがないので、参考にしていただける方がもしいらっしゃれば、是非コメントなりインスタなりで教えてください。

Fairytale全部編むぞ計画は、ちょうどいいサイズ感を取り戻してから、もう一度「勲章」を編むことで始めようかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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