風工房のニット小物よりフェアアイル模様の帽子を編みました その2

編み物
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はじめに

先日、風工房さんのレシピでフェアアイルキャップを編みましたが、実は編んだそばから編みなおしたい欲が溜まっていたのと、材料がまだ残っていたので、急遽新しく編みなおすことにしました。

材料と道具

レシピ

前回同様、「風工房のニット小物」の「フェアアイル模様の帽子」です。

材料

パピー ブリティッシュファイン 各種。

左上の紺色は買い足しましたが、他の色はまだ残っていたのでそれで。

前回と同じ画像で恐縮です

道具

後述しますが、前回と一番違う点はここです。

まず、ゴム編み部分はSheeplさんの輪針40cm。確か2号。

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本体部分はニットプロ ノバメタルの付け替え輪針を使用しました。
針は3号、4号の40cm用の短針。頭頂部の減らし目で長い方の針も使用しましたが、これは必要なかったかもしれません(理由は後述します)。
コードはニットプロのコード40cm用に、LYKKEのコード80cmを使用。

前回編んだときはこのニットプロの付け替え輪針を持っておらず、道具の部分に関しては全然違います。
また、前回使用した5本針は今回使用していません。

ニットプロの付け替え輪針は以下。

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40cm用の短針とコードは以下。

LYKKEのコードはAmuhibiさんで購入しました。

尚、全部ノバメタルで編めばいいのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ノバメタルは2号以下の展開がないので、Sheeplさんの輪針にはこれからもお世話になります。

編んでいる途中のこと

今回リベンジした理由

いくつかあるので、順番に書きます。

前回編んだもののサイズが大きかった

風工房さんの書籍を見る限り、モデルさんの頭にもフィットしていないくらいぶかぶかしているなぁと思っていたのですが、それよりもわたしが前回編んだものの方が大きいような気がする。

前回のものは、ゴム編み部分をまるまる折り返さないとフィットしなそうな感じでした。
今回は針のサイズを下げて編んでみることに。

糸替え箇所の仕上がりが不満

いかんせん多色の編み込みなど、普段はなかなかやらないので、糸始末のやり方がわかっていませんでした。
帽子なので輪に編むわけですが、そうした場合の編み始めと編み終わりの目のゆるみをどうしたらいいのかなど、前回はわからないことが多く、無対策のまま編み進めた結果、仕上がりに若干不満が出てきたので、今回は多少勉強してから挑むことにしました。

針の号数が上がるところで目が乱れる

また、前回は1段まるまるメリヤス編みの箇所を4号、編み込み部分を6号で編んでいましたが、その時の針が付け替え輪針ではなく普通の40cm輪針だったので、針が切り替わるところで目が大きくなるところにも不満がありました。
今回は付け替え輪針を購入(この手の編み込みのために購入したといっても過言ではない)したので、針の号数を変えたい場合も針先だけ付け替えれば良いと考え、編地のクオリティ向上にも期待が持てます。

前回のリベンジ結果

リベンジ結果: 前回編んだもののサイズが大きかった

シルエットが全然違う……
重ねると大きさの違いが如実ですね

これは針の号数を変更することで解決しました。
前回は38.1g使用、今回は34.4gの糸を使用しました。

前回は本体の単色メリヤス編み部分を4号、多色部分を6号で編んでいましたが、今回はメリヤス編み部分を3号、多色部分を4号で編みました。

本当は多色部分についても、単色メリヤス編み部分から2号上げて5号にしようかと思っていたのですが、いかんせん付け替え輪針を3号→5号にまで上げてしまうと、3号で作った目がきついために5号針に移しきれなかったため、メリヤス編み部分から1号上げて4号となりました。

実際、前回の2号上げだとちょっと針が大きかったかなという気もしました……。1号上げくらいでちょうどいいかもしれない。

余談ですが、単色のメリヤス編みと模様編みの号数が違う原因のうち、考えられるものの一つとして、単色のメリヤス編みの段についてはフランス式(糸を左手に持つ)で編んでいるのに対し、模様編みについては地糸(=単色メリヤス編みの段)をアメリカ式として右手に、模様糸を左手で編んでいるので、このフランス編みとアメリカ式のゲージの違いによってゲージが違ってきているような気がします。
つまり、単色メリヤス編みの段についても全て右手で糸を持つアメリカ式で編んだら、針のしアズをわざわざ替える必要はないのではないかと。

だがしかし、単色メリヤス編みの段をすべてアメリカ式で編むのはめんどいな……。
やはり慣れ親しんだフランス式に軍配が上がってしまいそうです。

リベンジ結果: 糸替え箇所の仕上がりが不満

これは流石に学習しました。

わたしは電子書籍でこのようなものを持っていました。

高橋亜子先生のフェアアイル本です。
この本や各ブログ様によると、新しく糸をつけて編み始める前に、前の段の糸に新しい糸を結んでおくといいらしい。

実際今回これをやってみて、特に編み始めの目のゆるみが大きく改善しました。
やはり先人の知恵はお借りするべきだった。

が、ちょっとよくわからなかった点もあったのでメモしておきます。

  • 地糸は地糸に、柄糸は柄糸に結ぶようにしていましたが、例えば柄糸が前の段のかなり前(といっても4~5目くらいですけど)に最終目だった場合、次の柄糸を結ぶべきは地糸なのか柄糸なのか

我ながら細かいな!

リベンジ結果: 針の号数が上がるところで目が乱れる

前回
今回

これは期待通り、付け替え輪針を導入することで不満が解消されました。

具体的には、左の針(目を送る方の針)にはずっと3号をつけておき、右の針(編む方の針)のみ3号と4号を付け替えて使いました。

ただ、前述の通り、1号くらいサイズが変わるくらいでは問題ないのですが、2号変わってくると、細い方の針で作った目が太い方の針に通らないという問題が生じるので、単色と模様編みで2号以上のゲージの差が生まれる方の場合は、このやり方は適さないかもしれません。

付け替え輪針を使ってみての感想

今回が実質付け替え輪針のデビュー戦だったため、使ってみた感想を下記します。

号数が変更しやすいのは便利

まず、これです。
実際、号数の変更をしやすくしたいがために付け替え輪針を購入した節があります。

時々針とコードの接続がゆるむ

わたしはわりと頻繁に針とコードを付け替えていたので、わざわざ専用の金具で締めつけたりはしなかったのですが、1回針とコードの溝に目がはまってしまってなかなか大変な目に遭ったので、長いこと編む場合は金具でしっかり固定した方がいいでしょうね……。

40cm用とそれ以上の針の長さの違い

40cm用の針と、それ以上のサイズの針(セットに入っている針)は長さが異なっており、40cm用は8.6cm、セットの針は11.5cmでした(コードに接続する前の長さです)。

40cmのコードを使う場合は40cm用の針しか実質使えませんが、セットの針が結構長いので、手が小さい方に関してはもうセットを購入せず、40cm用の針と、40cm、60cm、80cm、100cm、120cmなどの各長さのコードをバラ購入してもいいような気がしました。いや、セットのポーチがかなり優秀なんですけどね。

また、ニットプロとLYKKEのコードは互換性があります。そのため、わたしは40cm用のコードと80cm用のコードはニットプロとLYKKEの両方を持っています。

使いやすさでいうと、40cm用についてはニットプロ、80cm用についてはLYKKEに軍配が上がる感じでしょうか。

  • 40cm用
    ニットプロよりLYKKEの方が全長が長いです。
    帽子などを編む際はどちらかというと短さ重視のことが多いと思われるので、これはニットプロです。
  • 80cm用
    LYKKEの一部のコードは、コードの根本が回転します。ニットプロは回りません。
    長さもニットプロとLYKKEでは変わりないので、これはLYKKEですね。

尚、80cm以外についてはAmuhibiさんでまだ回転コードが販売されていないようですので、今から80cm以外のコードを使用される場合は、ニットプロを使用するか、LYKKEの回転しないコードを使用するかですね。

今回は80cmのLYKKEのコードで、頭頂部をマジックループで編んでいましたが、減らし始めは目数がそこそこ多かったので、80cmコードでのマジックループは厳しかったです。ギリギリ成し遂げましたが。
こういう時は100cm用のコードを使用した方がよかったのではないかと思いました。

仕上げについて

前回
今回。ややマシ……?

今回は糸始末前に水通し(高橋先生の教え通り)し、裏側も同じ色の糸に通すことで処理しました。
前回は糸始末後に水通し、裏側でかた結びしましたが、どうしてもかた結びって緩んでしまうんですよね。前回実はここも不満でした。

まあ、そこそこうまくやれたんじゃないだろうか。
糸端も前回の反省を生かして、そこまで長くとらずにおいたので、糸の節約にもなりました。

メモ

  • 「風工房のニット小物」より「フェアアイル模様の帽子」。
  • 使用糸:パピー ブリティッシュファイン各色 計34.4g、糸端計1.4g。

おわりに

とりあえず、付け替え輪針のデビューが華々しく飾れたので良かったです!
サイズもぴったり編めましたしね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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