【2022/4/28追記】ニットプロの付け替え輪針を購入しました

編み物
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はじめに

前から付け替え輪針が欲しいとは思っていたのですが、なかなか購入まで至らないこと早数年。
今回、付け替え輪針が今後必要かもしれないという事案が発生いたしました。

ということで、色々調べてみた結果、最終的にニットプロの輪針を購入したので、そこに至るまでの経緯のご説明と、届いた商品の検証をしてみたいと思います。

付け替え輪針が必要となった経緯

話はこれを編んでいた時に遡ります。

わたしは編み込み模様を、地の色をアメリカ式、模様の色をフランス式で編むのですが、編み方の違いと元々のキツ手が災いしてか、メリヤス編みの段と模様編みの段でかなりゲージが異なります。

そのため、上記を編んだ際はメリヤス編みの段を4号、模様編みの段を6号の、付け替えでない40cm輪針で編んだのですが、針を替えるタイミングでどうしても目が緩んでしまうという問題が発生しました。
同じような問題は、4本針または5本針で編んだ際も針と針の間で発生するでしょうが、そんな生易しいもんじゃなかった。全然周りと馴染んでなかった。

そのため、4号と6号の輪針をいちいち変えるのではなくて、針先だけ変えられる針の必要性を強く感じた、というわけです。

付け替え輪針に求めるもの

世の中にはたくさんの付け替え輪針があるので、その中で条件を上げていくことにします。

尚、わたしは付け替え輪針ではないものの、既に下記の針を持っていました。

  • クロバー 匠 棒針セット Ⅱ 45-135(3~15号、日本サイズ、竹製)
  • 靴下用ミニ5本針(クロバー、Sheepl、KFS)(1~8号、日本サイズ、竹製)
  • Sheepl輪針 80cm 1~12号、40cm 1~6号(日本サイズ、竹製)
  • Addi ソックロケッツ他80cm輪針 2.0mm~6.5mm(ヨーロッパサイズ、金属製)

日本の針サイズ

ヨーロッパ規格(ミリ単位)より日本の針の方が針の規格が細かい(ヨーロッパは基本0.5mm単位、日本は0.3mm単位)ので、日本の針サイズが欲しかったです。
また、匠の棒針や靴下用の5本針も日本サイズで揃えているので、それらと互換性が多くあったほうがいいかなと。

次に書きますが、Addiは金属製でヨーロッパサイズなので、それとは被らないようにしたい。

金属製で針先が尖っている

80cm輪針があれば、ぶっちゃけほとんどのものは編めると思うんですよ。例外はとても大きいショールとか帽子とかでしょうか。

そのため、Sheeplさんの輪針があれば、ほとんどのものについては対応できると思われます。

ただ、輪針購入段階でGAVSTRIK Shawlを編み始めていて気付いたのが、細い糸をふんわり太めの針で編むときは、恐らく金属製で針先の鋭い針の方が編みやすいだろうということです。わたしは細い糸を2本取りで、Sheeplさんの輪針(竹製)で編み始めていたので、もう少し針先が細ければ目が拾いやすかったかもしれない、というシチュエーションに遭遇しました。

Sheeplさんの輪針で埋められないシチュエーションを埋めることが今回の目的の一つなので、今回は金属製で。

3号からある

フェアアイルや編み込みをやりたいので、3号からサイズがあることは必須です。
逆に、太い針はあまり必要ないかなと思いました。恐らく太い針で編み込みをするなどということは今後も起こらないと思われるので、必要に迫られたらバラで針を購入すればいいかなと思いました。

細い針と太い針の互換性がある

これ、何のことやらと思われるかもしれませんが、今回の目的の一つが、フェアアイルなどの編み込みの際に、単色のメリヤス編みと多色編みのゲージが極端に異なるという問題を解消したいという点にあります。

フェアアイルは3~4号で編み込みすることが多いようですが、わたしの場合は3号か4号で単色メリヤス編み、5号か6号で多色編みが丁度良いっぽいんですね。
例えば3号と5号を使う場合に、3号と5号のコードと針に互換性がなかった場合は、「右手の針先のみ変えて単色と多色編みのゲージの違いに対応する」という今回の目的を果たせないんです。

実際、チューリップさんのキャリーCも候補に入れていましたが、4号以上の針と4号未満との互換性がなかったがために選択肢から外しました。
他にも、近畿編針さんも切り替え輪針を出されていて、5号以上と5号未満で互換させられるパーツもあるようでしたが、どうせなら切り替えパーツを使わずに互換させた方が楽なので、今回の候補からは外しています。

そこそこ針が長い

ただし40cm輪針も作れる

今回はフェアアイルのニットキャップを40cm輪針で編んでいてこういう検討に入ったので、40cm輪針は欲しいなと思いました。

ただ、40cm自体あまり使用頻度が高い針ではないのと、手が大きいのであまり短い針だと持ちづらいかもしれないということもあり、今回は標準的または長めの針を購入し、40cmが必要になった段階で、必要な針とコードを購入できれば良いと思いました。

条件まとめ

色々なメーカーがある中で、複数セット買いまたはパーツ買いをするという前提で、上記の条件を満たせるかをまとめるとこんな感じです。

メーカー種類日本規格金属製3号の有無互換性針長め40cm
Addiクリックシステムレース×(欧)×(3.5mm~)
KnitProNova Metal○(3号~)
LYKKEUMBER×(US)×(白樺)×(3.5mm~)
クロバー×(竹)×(4号~)
チューリップキャリーC×(竹)×(4号~)×
チューリップキャリーCロング×(竹)○(0号~)××
近畿編針Switch×(竹)○(0号~)

ということで、条件に合ったニットプロのノバメタルを購入しました。

ニットプロ ノバメタル 付け替え式 輪針 デラックスセット(77451) 【KN】 編み物 手あみ

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開封

3、4、5、6、7、8、10、11号が入っています。

セットでは9号が抜けていますが、楽天のかんざわさんのページから購入できるようなので安心ですね。

また、40cm輪針が必要な際は、40cm用の短い針とコードを揃える必要があるので、必要なときに必要な号数だけ追加購入しようと思います。

コード

60cm、80cm、100cm、120cmが入っています。
上記の長さは、針の長さ + コードの長さの合計です。
また、コードの色は紫でした。

120cmとか一生使わないかもしれません。
逆に、80cmは高頻度で使う可能性もあり、複数本揃えてもいいかもしれません。

ケーブルキーとケーブルキャップ

編み針とケーブルをしっかり取り付ける用のケーブルキーが4本、針を外しても目がしっかり留まるケーブルキャップが8個(4セット)ついてきています。すいません、画像はケーブルキー2本にケーブルキャップ4本です。

ケーブルキーなんかの小さい部品はなくす自信があるので、これだけついてきてくれると嬉しいですね。

ケース

外側のケースには、針が納められるようになっています。
今は大丈夫ですが、今後針が増えてきたらこちらのポケットのお世話になりそうです。

また、コードが収納できるようなケースもついていますが、こちらはどうだろう、使うんだろうか。とりあえず取っておきます。

他の輪針との比較

手持ちの輪針と比較してみました。

Addi

細い針

まず、Addi ソックロケッツレースから。
左がニットプロの3号(3.0mm)、右がAddiの3.0mmですので、太さが同じ針です。

針先の尖り具合はほぼ感じ。
また、針先からコードのつなぎ目までの長さは、ニットプロが13.3cm、Addiが13.2cmだったので、ほぼ変わらない長さでした。

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太い針

手持ちのAddiの針は、普通の針とソックロケッツレース(先が尖っている)が混在しているので、両方比べてみることにしました。

まず、先がそこまで尖っていない普通の針。
左がニットプロの10号(5.1mm)、右がAddiの5.0mmです。

ニットプロの方が尖っていますね。

次にニットプロの11号(5.4mm)とAddi ソックロケッツレースの5.5mmとの比較。

若っっっ干Addiの方が尖っているのと、細いところから太くなるところの角度の急さ? がニットプロの方が急ですね。Addiの方が細い部分が長い。

正直わたしは先端が引っ掛かってくれればそこのところの角度はあまり気にしないですが、針先で編むタイプの方は、Addiだと若干目が小さめになってくるのではないかな、という気がしました。あくまで気です。

Addiのコード

コードは回らないタイプです。
また、細い号数のコードはニットプロより柔らかく、太い号数のコードはニットプロと同じくらいの硬さでした。

Addiの細い号数の80cm輪針でマジックループをしたことがありますが、すみません、Addiの太い号数でマジックループをしたことがないので、感触についてはわからないです……。
とはいえ、ニットプロのコードは60cm、80cm、100cm、120cmと4種類あるので、もし80cmでマジックループをやってみた際に硬くてやりづらいようであれば、100cmを使えばいいのではないかなと思いました。

Sheepl

ニットプロの10号とSheepl 80cm輪針の10号を比較しました。

針からコードのつなぎ目までの長さが、ニットプロ13.3mmに対し、Sheeplさん13.0mmなので、若干Sheeplさんの方が短いですね。

先の尖り具合は、圧倒的にニットプロでした。そりゃそうだ、金属と竹だもの。
尚、Sheeplさんの輪針とクロバーの匠棒針の尖り部分も比べてみたところ、ほぼ同じ尖り具合であったことを補足しておきます。

Sheeplのコード

柔らかさに定評のあるSheeplさんのコード。特に柔らかい号数は本当に柔らかく、マジックループがしやすいと定評がありますよね。

Sheeplさんの10号のコードとニットプロのコードを比較した場合、Sheeplさんのコードの方が柔らかいです。
また、Sheeplさんの輪針は、針とコードのつなぎ目が回転するので、針がねじれてこないという強みがあります。ニットプロは回らない。

求める針の素材だったり、針の尖り具合だったり、コード関係だったりと、ニットプロとはかなり差別化されているので、これからは作りたいものによって使い分けていこうと思います。

収納方法

さて、本題です(今までのは?)。

手持ちのものと仕様や目的も被らず、とっても良さげな輪針であることはわかりましたが、輪針関係って収納方法がとても悩ましいんですよね。
特に今回のように、9号や40cm用のコードや針を増やす前提だと、セット内には収まらずにはみ出る可能性が高く、買って早々他のケースに移し替える必要があるかどうかも検討しないといけないかと。

ということで、今後の拡張性も考慮して収納を考えた結果がこちらです。

……元のケースをそのまま使うことにしました。

9号や40cm用の追加針については、とりあえず内ポケットに入れるでいいかな。
また、針とコードを締め付けるケーブルキーとケーブルキャップは、とりあえず持ち運び用は2セットずつでいいかなと思い、内ポケットに2セットだけ入れています。残りの2セットは別収納で。

また、コードについてはセリアの6リング用のボタン式収納リフィルがぴったりでしたので、これを使用することにしました。貼って剥がせるシールにコードの長さ(厳密に言うと針2本+コードの長さ)を記載しています。外ケースにもいい感じで収まります。

とりあえずこれでしばらく使ってみることにします。

追記(2022/4/29)

いくつか追加パーツを購入しましたので、参考までに共有させていただきます。

ノバメタル 9号、12~14号針

キットですと、3~8号、10~11号がセットになっており、なぜか9号が抜けているので、9号と、12号以上の針を購入しました。
15号がないのはアレです、クーポンなり送料なりを考慮すると、次に購入するタイミングで購入できればいいかなと思いまして。よく使う号数を複数購入する可能性もありますしね。

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ノバメタル 40cm輪針用針 3~6号

フェアアイルのニット帽用に購入しました。

純粋に針の長さ(ジョイント部分を含まない)で見ると、普通の針が11.4cm、40cm輪針用針が9.8cmでした。1.6cmの差ですが、両端に1本ずつ結合することになるので、かなり短く感じます。

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ノバメタル 40cm用コード

針を買ったんだから、当然コードもいるよね。回転式ではないです。

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LYKKE 回転式コードとコードコネクター

!? となった方もいらっしゃるかと思われますが、実はニットプロとLYKKEの付け替え輪針は金具の互換性があるという噂があり、かつLYKKE BLUSHという最新のピンクの針に付属されてくるコードは、コードの根本が回転するとのことでした。
ニットプロの正規品ではないですが、是非とも試してみたいと思い、Amuhibiさんにて購入してみました。

80cm 回転式コード

左がニットプロ、右がLYKKE

ピンクと透明があり、透明を2本購入しました。

ニットプロのものと比べるとコードが柔らかいです。流石。
また、コードの長さもニットプロと変わりありませんでした。
今後は主にこちらのコードを使用する予感。

40cm 回転式コード

上がニットプロ、下がLYKKE

40cmで回転する意味とかあるのか、と思いつつ。

色はピンクでした、こちらは透明のコードがなかった。
コードの硬さはニットプロ(黒い方)とそんなに変わらず。

さて、ニットプロとコードの長さを比較してみたところ、ニットプロの40cm用針を2本つけた状態での針先から逆の針先への長さが、

  • ニットプロ 40.6cm
  • LYKKE 44.0cm

となっていました。若干LYKKEのコードの方が長いんですね。
もしかしたら、ニットプロよりLYKKEの3.5インチ針の方が長さが短いのかもしれません。

コードコネクター

元々ニットプロの方のセットに120cmの長いコードが入っていたので、ほんとに使うんかなとか思いながらも購入しました。
コードコネクターはニットプロのセットには入っていなかったので。

収納

中身全部出してケースに追加購入した針だけ入れた図
コードを入れているSeriaのケース

色々と付属品を購入したこともあり、ケースに収まるんかな、とお思いの皆さん。
大丈夫です。全く問題なく収まりました。

一番外側のケースがポーチ? 袋? になっているのが偉すぎる。
かつ、拡張性を考えて針が入れられる仕様になっているケースが偉大すぎました。

世の中には多くの付け替え輪針セットがありますが、ここまでかさばらないものって少ないんじゃないかな。
どうしてもケースに課金すると、分厚く大きくなりがちですよね。

おわりに

何ヶ月も迷った結果、いい買い物ができて良かったです。

また、作品が編めましたら使い心地を報告させていただきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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