はじめに
うちの旦那は足幅が広いためになかなか合う靴がなく、足の実寸は26.5cmくらいなのにスニーカーは28cmとかもっと上のサイズを履いています。
このような旦那に靴下を編むとなると、猛者の方々なら既にお察しでしょうが、1周がめちゃくちゃ長い靴下を編むことになります。
それでは張り切って参りましょう。
というか、投稿してるの2023年になってからなのですが、編み終わったのは年の瀬です。時の過ぎるのは早いなー。
以下、直近の旦那氏の靴下過去作。
材料と道具
材料
Regia Wellness Color 01328 です。
例にもよって、2021年末に届いた、なないろ毛糸さんの福袋に入っていたやつです。
わたしはイエベ秋で、しかもその中でも渋めな色の方が似合うというのもあって、自分では絶対身に着けない、選ばない系統の色だし(説明が下手)、ハイセンスを持て余す余り、グレーベースで水色とオレンジと蛍光ピンクって誰に差し上げればいいのよ? と思っていたのですが、これを気に入ったブルベ冬(未診断だけど恐らく)の人間が身近にいました。そう、旦那氏です。
いくつかの毛糸の中から選んでもらったのですが、これを選んだ理由として、「芸術性を感じる」と申しておりました。どうもありがとうございます。
冒頭でもお見せしたのですが、この毛糸、編んでみると意外にも? なかなかいい感じでした。後述。
道具
Addi ソックロケッツ 80cm 2.75mmです。キツ手なので2号相当。
今回、いつものクレイジートリオではなく、なんとなくマジックループで編んでみることにしました。
addi メタル輪針【Sock Rockets】775-7(0号−5号)【ヨーロッパ版】 価格:1,188円 |
編んでいる途中のこと
今回の柄糸
今回、見た目からしてかなり奇抜……、いや、独特の色遣いだったため、編んだら実際どうなるかが全く想像つきませんでした。
編むと、1段1段色が変わっていきますし、ショートピッチなので楽しく編むことができました。また、構成色に濃かったり薄かったりがなく、全部中間色なので、「このゾーンは目が疲れる」とかいうのもなかったです。黒とか白が長いと疲れちゃうよね。
また今回、1周が72目と長いこともあり、1段1段色が変わっていくにしても、「今の色で1周編み終わらないうちに次の色が始まらないか問題」が懸念だったのですが、めちゃくちゃ普通にうまく色が変わってくれました(書いてて悲しくなるくらいの語彙力)。全然そんな心配はいらなかった。
久々のマジックループ
今回、久々に80cm輪針でマジックループをやりました。
最近クレイジートリオでばかり編んでいた理由ですが、クレイジートリオがめちゃくちゃ編みやすいというのもあるのですが、目の端の部分で編み目の調子が変わってしまうのを気にしていたからです。
マジックループだと、上の針と下の針(便宜上)の角度が平行になっていますが、クレイジートリオだと真ん中で針が折れる関係上、5本針を使っているときと同様に、編み目の角が90度になり(5本針は1本で編んで残りの4本に目がかかってるから、編み目の角度は90度で合っているはず)、マジックループよりは端っこの部分の目が目立たないのではないかと思っていたからです。
で、今回マジックループで編んでみた感想ですが、結論「クレイジートリオの方がやっぱりうまく編める」でした。何なん。いつものやり方の方がいいってわかってよかったけど。
他にもいくつか気付いた点があったので共有します。
ソックロケッツの針長い説
Addiの80cm輪針って、全長に対する針の金属部分の割合、長くないですか……?
マジックループをする場合、この赤コード部分の長さが短く感じ、取り回しに若干苦労しました。
ウエアなんかをソックヤーンより太い糸で編む場合は確かにこの金属針の長さは必要かなと思いましたが、今回靴下なんでね。往復編みとかではなくマジックループですからね。
もし今からソックロケッツを買い足すことになるなら、わたしは多分100cmのものにすると思います。
語弊がないように言うと、金属針が長いところに関しては、わたしはそこまで問題を感じていません。もしわたしがもっと小さい手の持ち主であれば、もしかしたら「金属針部分長いよな」と感じていたかもしれませんが、わたしの手は相当にでかい(標準的な男性用手袋がぴったりなサイズ、ピアノならドからオクターブ上のミまで行ける)ため、そこの部分については問題でないです。
むしろ今問題なのは、「金属針部分に長さを取られすぎた結果、赤コードが短くなってしまい、取り回しがしづらい」という部分なので、どうぞ誤解なきよう。
ソックロケッツの針は両方尖っている
クレイジートリオの針は、片方が尖っていて、もう片方はそこまで尖っていない針です。
対して、ソックロケッツの針は両方尖っています。
ここのところの違いが何に一番影響するかというと、かかとのドイツ式引き返し編みなりラップアンドターン(W&Tで通じる?)なり引き返し編みの部分で、針を裏返した場合に、裏目の場合は丸い方の針で編まないといけない点です。
もし、クレイジートリオを使った上で、裏目の方を尖ったほうで編みたい場合は、事前に針の方向を考えておかないといけないと思うのですが、わたしは普段そこまで考えていません。
今回、両方尖った針で編めたので、編みやすくはありました。
そこがクレイジートリオと一番違うところかもしれません。
サイド部分はクレイジートリオの方がきれい
懸念していた編地の端っこの方ですが、やはりクレイジートリオの方がきれいに編めていました。
やっぱり、マジックループで編むときとクレイジートリオで編むとき、編地の隅っこの角度が全然違うのが原因なのではないかと思いました。
今度5本針でも検証してみようかな。
メモ
- Regia Wellness Color 01328 76.1g。
- 使用針:Addi ソックロケッツ2.75mm。
- Judy式作り目で28目作り目→72目まで引き上げ増し目で増やす。。
- 足先から15.6cmになるまで編む(足のサイズ:26.5cm 4E)。底部分で引き上げ増し目とメリヤス編みの段を繰り返し、底が58目になるまで編む。
- かかとはラウンドヒール、引き返しは24目、ドイツ式引き返し編み。引き返さない目は12目。
- 脚は54段。
- ねじり1目ゴム編み14段、1目ゴム編み止め。
おわりに
足の大きい人の靴下って大変ですね!(自分の足は25.5cmで1周68目なのに、たかだか1周4目増えたくらいで何を言っている)
あと、わたしにはクレイジートリオはドンピシャでハマっているようですので、今後もクレイジートリオをガンガン普及していこうと思います(?)。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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