【初心者向け】絵作りからのカメラ選び

写真
スポンサーリンク

はじめに

カメラ。言うまでもなく高い買い物です。だからこそ失敗したくない。

高校で写真部に入部して十年少々、コンデジ時代も含め、いろいろとカメラを購入しては買い替える中で、ようやく自分の中で軸が固まってきた感があります。

ですが、私の場合は最初に一眼レフを購入する際は

  1. ズームレンズ付き
  2. 防塵防滴
  3. できれば軽いとうれしい

という機能面重視の選び方でしたので、絵作りの方向性という大事な視点が抜けていたことはお伝えする必要があると思います。

※ 追記:2020/3/8 リンク更新しました。

絵作りを考える上でおすすめの書籍

どんな写真が撮りたいですか? という問いに対して、「電車を撮りたい!」「家族や友人のポートレートを撮りたい!」という「対象」は出てきやすいと思うのですが、そこから一歩踏み込んで考えましょう。

「電車をどう撮る?
「家族や友人のポートレートを、どう撮る?

ここまで踏み込んでからカメラとレンズを選ばれることをお勧めします。

ただし、写真を始めようとしている方の中には、以前の私も含め『どう撮る』と言われてもピンと来ないという方もいらっしゃるかと思いますので、今回は具体的に方向性を示してくれる書籍をご紹介したいと思います。

おすすめ①「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」シリーズ

私も初心者時代に購入しました、かの中井精也先生の「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」シリーズです。今は新版が出ているようです。

全3巻あります。

  • 第1巻(注:カメラの基礎知識が載っている、いわゆる「知識編」です)
  • 第2巻「何をどう撮る? 活用編」
  • 第3巻「伝わる写真の撮り方編」

初めてカメラを選ばれる方は第2巻「何をどう撮る? 活用編」、購入後にカメラを触られる際に第1巻をご覧いただくことをお勧めします。
私の場合、第1巻の内容には高校時代に写真部で習った知識と重複があったため、2巻と3巻のみ購入しました。

世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書(何をどう撮る?活用編) [ 中井精也 ]

価格:1,980円
(2020/3/8 19:57時点)

世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書(伝わる写真の撮り方編) [ 中井精也 ]

価格:2,090円
(2020/3/8 19:56時点)

今回は絵作りの話ですので、第2巻をご紹介しますと、「どう撮る?」の二大軸として「ゆるく」と「シャープに」を採用され、「どう考え、どう撮ったか」というプロセスが紹介されています。例えば「シャープに」であれば「ドラマチックに」「ハードボイルドに」「重厚に」など。わかりやすいDVDまでついています。

カメラの設定をいじってみたくなる本です。

「どう撮る?」の具体的な例がわかった上で、第3巻の第3章「レンズ感覚を磨く、とっておきの方向」をご覧いただいて、レンズによる違いをご覧いただくとレンズ選びまでスムーズに進んでいかれるかと思います。どう撮るかとレンズによる違いを理解された上で、他の本を見たりネットで検索されたりして自分の「どう撮りたい」に近いカメラとレンズを探していかれるのがおすすめです。

また、監修がNikon Collegeさんですので、Nikonの設定画面が多く出てきますが、他メーカーのカメラでも十分応用可能な内容だと思います。
ファーストカメラにNikonのカメラのご購入を検討されている方には特におすすめです。

おすすめ②「エアリー旅フォトレシピ」

山本まりこのエアリー旅フォトレシピ トルコの旅フォトからエアリーフォトの撮り方を全公開 (玄光社mook) [ 山本まりこ ]

価格:1,760円
(2020/3/8 19:59時点)

私はどちらかというと「ゆるく」に偏りがちな傾向にあるので、もう一冊には「ゆるく」を追求した書籍をご紹介したいと思います。

「エアリーフォト」で有名な山本まりこ先生の著書です。

この本は、おすすめ①でご紹介した「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」の「ゆるく」「シャープに」の二大軸の「ゆるく」のうち、「やさしく」「やわらかく」「絵画のように」に特に踏み込んで紹介されている本だと思います。

前述の通り、私はどちらかというと「ゆるく」に偏りがちですので、ゆるい写真をお撮りになるプロの方の具体的な写真のレシピを公開いただけるのは大変ありがたいです。
本書ではFUJIFILMとSonyのカメラを使用されていますが、カメラメーカーの使い分け(どういうシーンではこのカメラ、等)にまで言及されているのが良いと思います。実際、かなり多くの作品が使用カメラ、レンズ、撮影データと共に掲載されていますので、FUJIFILMとSonyのカメラの絵作りの方向性や癖がなんとなーくですが感じられる気がします。

ただし、初心者の方がエアリーフォトに取り組まれる際は、おすすめ①でご紹介した「世界一わかりやすい~」シリーズの第1巻など、初心者向けの書籍を一冊お読みになってから挑戦されることをお勧めします。あくまで「レシピ」ですので、カメラの基礎的な知識があることが前提での記載です。

また、同じく山本まりこさんの前著で「エアリーフォトの撮り方レシピ」もありますが、「エアリー旅フォトレシピ」の方が振り切った(あえて言えば極端な)絵作りをされているように思います。個人的には、できれば表現が振り切っている「エアリー旅フォトレシピ」をご覧いただいて、ご自身で「どこまでの表現を許容できるか?」を一考いただくのがおすすめです。
ただし、「エアリーフォトの撮り方レシピ」ではCanonのカメラも使用されていますので、Canon、FUJIFILM、Sonyの絵作りを比較されたい方にはこちらもおすすめです。

おわりに

いかがでしょうか。

今回はかなり振り切った書籍をご紹介させていただきました。

「どう撮る?」の具体的な例がわかった上で、他の本を見たりネットで検索されたりしてご自身の「どう撮りたい」が叶えられそうなカメラとレンズを探していかれるのがおすすめです。

また、中井先生の「世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書」シリーズ(Nikon)と山本まりこ先生の「エアリーフォトの撮り方レシピ」(FUJIFILM、Sony)を比較いただくことで、カメラメーカー毎に絵作りや色作りの方向性が各々異なることが感覚的にでもわかっていただけるかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました