はじめに
Opalの18/19シーズンのアイスクリームと、KFSオリジナル単色を使用して、平和の靴下を編みました。
価格:1,540円 |
また、今回、奈良市の手芸店、あみもの工房Sheeplさんで現在開催されている靴下チャレンジ「くつしちゃ」キャンペーン中に毛糸を購入した際に頂いた、1号80cm輪針を使用して編んでみましたので、こちらもレビューさせていただきます。
材料
今回、2色使っています。
アイスクリームは18/19シーズンの毛糸で、色の切り替わりがくっきりした靴下になるのが特徴のようです。色番は9692、チーズアイスです。
続いて単色のエレファント・グレーは、Opalのシリーズに1つは入っていることの多い、ブルーグレー系モノトーンとかなり近い色です。
手持ちのモノトーンとの組み合わせもよさそうです。
価格:937円 |
毛糸 Opal-オパール- KFSオリジナル単色 50g エレファント・グレー/ブルーグレー系 (M)_b1j 価格:990円 |
そして、輪針です。
靴下チャレンジ期間中に、Sheeplさんで100gか150gを2玉以上(100gか150gが1つ入っていれば、もう1つは単色50g 2玉と置き換えても良いとのことです)購入した場合に、オリジナル輪針とチャーム、シリアルナンバーの書いてあるカードをいただけます。
【Sheeplオリジナル輪針】80cm 竹製 輪編みに最適 ナイロンコードで柔らかく編みやすい 価格:880円 |
靴下チャレンジの詳細については下記をご覧ください。
編んでいる途中のこと
縞模様について
単色→アイスクリーム→単色→アイスクリーム……を1段ごとに繰り返していったのですが、Sheeplさんの動画で紹介されているjogless stripeという技法を使用しました。
色替えの前で3目滑り目をするというだけなのですが、これ、本当に段と段の境目が目立たなくなるのでいいです。編地の裏を糸が渡るということもありません。何、どういうこと……?
余談ですが、今回はエレファント・グレーを37.4g使用したので、50gを1玉弱使用したことになります。
対してアイスクリームは23.5gです。
かかととつま先の色を単色で編む場合、案外単色の使用重量が多くなるので注意が必要かもしれません。
以下は余り毛糸の量です。
平和の靴下の編み方を間違えていた
平和の靴下はトップダウンの靴下で、かかとを編んだ後にマチの部分で拾い目が発生します。
前回(梅村マルティナさんの平和の靴下を「気仙沼 森」で編みました)平和の靴下を編んだ際は、拾われる方の目(くさり目)の作り方を間違っていたことが発覚しました。
ここ、ここで奥に針を刺さないといけなかったんです。
しかし前回は、通常の表編みを編むときのように、手前から針を刺してくさり編みをしてしまったんです。
今回は非常に目が拾いやすかったのでよかったです!
Sheeplオリジナル輪針レビュー
今までずっとAddiのメタル輪針を使用してきたので、正真正銘人生初竹輪針です。
第一印象、「あれ、テカテカしていない……?」でした。
竹の針ってもっと茶色くて、何か透明なニスみたいなものでテッカテカしているイメージだったので、ニスがありながらマットめな質感だったことにまず度肝を抜かれました。
ここからはAddiの2.5mm 80cm輪針(Lace)との比較をしていきます。
addi 715-7 775-7 「ソックロケッツ」レース輪針(メッキ有) 長さ40~150cm Φ2.0mm~3.5mm 価格:918円 |
編み針部分がAddiのものより短い
Addiが約12.5cm、Sheeplさんが約11cm。
私は手が大きいのですが(男性用の手袋を使用。ピアノだとドから上のミまで指が届きます)、特に短くて編みづらいとは感じませんでした。逆に、Addiの針が長すぎるとも感じていません。
手が標準的もしくは小さい方には、Addiの針は長すぎるかもしれませんね。
ただし、下図のような場合(別の靴下(KFSオリジナルコットンで靴下を編みました)の画像で恐縮です)。
マジックループで編むトウアップの靴下で、つま先から編んだところまでの長さを計測する場合。
正確に長さを計ろうとすると、両方の針に編み目を移してから計ることになりますが、針長めのAddiの輪針を使用していても、いつも編み目が抜けそうになるので、Sheeplさんの針で同じことをするのはより難しいかもしれません。今回はトップダウンの靴下なので未検証です。
コードから針に目を移動させる際の引っ掛かりが少ない
これ、本当にびっくりしました。コードから針に移動するときのストレスが少ない。ないとは言わないです、当然多少はあるのでね。
Addiに関しては、コードと針の間の引っ掛かりはないんですが、ここ。
わかりやすいように5.5mmの太めの針で写真を撮りました。
コードから針に移動させた直後は針の直径が細いので問題ないのですが、そこから一段階太いところに移るところで目が詰まったりするので、ここがストレスポイントだったりします。
Addiでも2.0mmの針だとこの段差はないんですけどね。
addi 714-7 755-7 レース輪針 長さ40~150cm Φ2.0mm~3.5mm 価格:918円 |
竹製である
堅牢なAddiのメタル輪針と違って多少のしなりがあります。
また、メタル輪針だと目が滑りすぎることがあるのですが、Sheeplさんの輪針は竹製なので、滑りはするものの丁度いいところで止まってくれて、目が抜け落ちることが少なかったです。
また、左側の針にかかった目を手前側に移動させる際、右人差し指で左針を押して移動させることがあると思うのですが、その際の右人差し指への当たりが柔らかいので、「右人差し指だけなぜか荒れている」という状態は軽減されたと思います。
Addiとゲージが異なる
Sheeplさんの1号(2.4mm)とAddiの2.5mm。
材質の問題なのか、わずか0.1mmの直径の違いなのか、はたまた自分の気持ちの問題かはわかりませんが、Sheeplさんの輪針の方が小さいゲージになりました。
どっちのゲージがより適切なのかとも考えましたが、必要であれば目数で調整すれば良いだけのことで、考えるだけ野暮な気もします。
きつい目に針を刺すのはAddiに軍配
AddiのLace輪針は、レースと名の付くだけあって、細いところに針を刺すのが得意な針だと思います。
コードが柔らかい、針の軸が回る
Addiは時々コードのハリが良すぎて邪魔になることがありました。
Sheeplさんのは、コードが柔らかく、邪魔になったとしても針の軸が回転するので、すぐに編みやすい状態に戻すことができます。
ただし、Addiのコードはハリがある分、自立するんですよね。なので、右針と左針のコードをほぼ同じ長さにしてて編むことになります。
Sheeplさんのは柔らかいので、右針側のコードが短めで、左針側のコードが長くなりがちなので、右コードを引っ張ることで左のコードのポジショニングを適宜調整する必要がありますね。もし私のように、左のコードが長くなりがちで調整がいるという方であれば、60cm輪針でもいいような気もします。
コードが透明
ここは意見が分かれる点だと思います。
トップダウンの靴下の作り目で、コードに作り目を移してから目数を数える場合、コードが透明だと作り目の裏まで見えてしまうため、目数が一瞬わからなくなってしまうことがありました。
コード透明派か色付き派か。きの○たけの○戦争よろしく派閥ができそうな争いです。
私はどちらかというと、前述の理由により色付き派かもしれない。
総合
色々と書きましたが、総合するとめちゃくちゃ編みやすいです。
コードから針への目の移動がノンストレス。針の滑りが適切。コードも柔らかい。
何せメタル輪針でしか編んでいなかった人が、いきなり使っていきなり馴染んじゃいましたからね。
ただ、Addi Laceの、細い目への針の入れやすさ、Sockwonder(25cm非対称輪針)との互換性、メタルならではの堅牢さも捨てがたい。
甲乙つけがたいんです、ほんとに。
お勧め輪針の話になると、Sheeplさんの輪針の話が出てくるのもわかる気がしました。
データ
- 使用毛糸:Opal アイスクリーム 9692 チーズアイス 23.5g、KFSオリジナル単色 エレファント・グレー 37.4g、計60.3g(合計は糸端処理や四捨五入の関係で、やや少なくなっています)。
- 使用針:Sheepl オリジナル輪針 1号 80cm 。
- 書籍の平和の靴下の通りに編むが、編みはじめ(足上)の18段は2目ゴム編みで編む。
- 足底の長さは本に記載の段数より6段増やす(足のサイズ:25cm)。
おわりに
前回あんなに拾い目がしづらかった理由が明らかになって、大変よかったです。
また、Sheeplさんの輪針について、編みやすいとは聞いていたものの、本当に編みやすかったのでおすすめです。
今回の輪針レビューについて承諾していただいたSheeplさん、どうもありがとうございました。
また、最後までご覧いただきありがとうございました。
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